1・2歳児おしごと風景

日々子どもたちを観察していると、発達の速さに驚かされます。

最初はモビールやガラガラなどの単純だったものから、更に発達が進んでいくと求められるものも複雑になってきます。ガラガラを握りしめたその指は次第に小さなものをつまむようになり、はさみで切る、貼る、縫うなどに発展していきます。

『具体物と絵カード』

抽象的なものの具体化です。カード上のものが実際手に取って触れる、とても楽しいおしごとです。

所有欲の強いこの時期ですが、お友だちと一緒に考えてやっています。

「ぴったり!」楽しい~♪もう一回やろう!

全部できた!ふたりで拍手♪

2歳児もお友だちと一緒に考えています。バナナの向きもしっかり変えてぴったり置けています。

小さな動物さん、同じはどこかな?

ストック教具棚の一部。ここから一人ひとり発達に合った教具を差し替えています。

『ひも通し』

一歳児さんは少ししっかりとしたなわとびの紐で。

更に洗練されてくると自由に動く指先に集中

細い毛糸が通せるようになったら、針を使って縫いさしへと発展していきます

『ボタンつなぎ』

『のり貼り』

目と指先の協応動作。のりを適量塗り、ひっくり返して台紙の線に合わせて貼る、という一連の難しい作業。

『紙切り』

一回で切れる太さの紙を線に合わせて切っていきます。できたら封筒に入れて持ち帰るのも楽しみです。

『おはしの練習』

『水のあけうつし』

何度かやるうちに、どちらも同じ量にできることに気が付きました。発見です。素晴らしい✨

『色板』

何カ月か前に「これ難しいんだよな」と言っていたのを思い出します。自分の中で挑戦する日がきたようです。

『雑音筒』(ざつおんとう)

筒を振ると違う種類の音がします。赤と青で同じ音をペアにしていきます。よ~く聞いて同じ音を探しているところです。

一人で落ち着いて集中できるよう、絨毯や机は壁に向けています。

『おはじき落とし』

全部できた!

もう一回!自分で開けて・・・

おはじきを取り出して、ふたをして・・・

再開。

何気ないこの一連の動作。「物事を順序だてて行えるようになる」ということが、おしごとの大切なポイントです。

満足して終わったら、自分で元の場所へ戻します。

さあ、次は何のおしごとにしようかな?

最初に『提示』(やり方をやって見せる)をします。基本のやり方はありますが、教具のもつ意図が伝わっていれば大丈夫。どんな形であれ、じっくり取り組み、「自分で考える」ことが大切です。その時にできなくても成長とともに自らやってみようと思える時まで、私たちはそっと見守り続けます。『感覚の敏感期』のこの時期に、たくさんおしごとさせてあげたいですね。

次回は0歳児さんのおしごとの様子をお伝えします!

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