ファゼール・ボン2018、2017年の活動

2019年度の活動は前のページをご覧ください(ファゼール・ボン)。

下記は2018年度の活動レポートです。

 ベトナム人保育士さんたちと日本の絵本作家による絵本・紙芝居の創作・実演活動

紙芝居というのは、とてもすごいTOOLだな~と思う今日この頃です。

ベトナムにいる、もっと多くのこどもや大人に日本の紙芝居を楽しんでもらい、笑顔になってほしいなと

思います。

で、そんな私たちの活動に力を貸して下さる仲間がすこしづつ増えてきました。

①紙芝居文化推進協議会さん・2019年の活動

協議会さんは、毎年11月下旬に横浜・桜木町で全国紙芝居コンクールをもう20年にわたって開催されて

います。会員数250名。

大きな立派な会だと思います。おもちの作品数は推定5000冊以上。海外での活動も豊富で、

2008年からしばらくの間、主にベトナム・ハノイを中心に、しっかりとした紙芝居の普及活動も

なさりました。

来年は5月に、やべみつのり先生他が、ホーチミン(サイゴン)で紙芝居教室を開いてくださります。

今年、サイゴンで紙芝居を通じてこどもたちからたくさんの笑顔を引き出してくれた横浜の絵本作家

保科さんも8月にやはり教室を開いてくれます。

そして来年11月のコンクールに、ファゼール・ボンとして、ベトナムの方を1~2名ご招待する予定です。

そのあと、横浜のNPO法人の方々と、横浜にたくさんいるベトナムの方々にも、紙芝居を楽しんで

もらいます。

②瀬谷区の小学校

12月10日に瀬谷区の相沢小学校さんで、紙芝居文化推進協議会のご協力を得て、すばらしい

試みがなされました。国際教室の先生の御発案かと思います(国際教室さんには、うちの理事長が

(時に冷や汗もかきながら)ベトナム語通訳としてときどき伺ってます)。

ベトナム語の紙芝居作品を、ベトナム、モンゴル、フィリピンのこどもたちが、役割分担をして

それぞれの母国語を交え、日本語にも翻訳しながら、体育館で全校生徒の前で実演しました。

相沢小学校 2018.12.14

ともすると臆しがちな外国につながるこどもたちに、自信をもってもらい、母国のことも大切に

おもってもらうように。そんな試みでした。

③ホーチミン(サイゴン)紙芝居会メンバーの来日

今年7月にスマイル幼稚園さんと合同で紙芝居実演会を開いてくれ、その後サイゴン紙芝居会の

メンバーになってくれているThe First Academy のQuynh園長が来日、当法人の「ばばほいくしつ」と

連携園「若草幼稚園(横浜保土ヶ谷区)」さんを視察してくれました。そこに、同じく保土ヶ谷区や小田原

で多くの子育て事業をなさってこられたNPO法人ぎんがむら/望月代表と、そして長年にわたり精力的に日

越交流にも力を尽くしてこられた衆議院議員・青柳洋一郎先生も、ご参加くださいました。

さいしん)9月14日~9月27日

この活動(国際交流基金さんの助成プログラムでもあります)も、今年3回目となりました。

ベトナム側のみんなの気合いがすごくて、保科さん(絵本作家)もタジタジ?。

今回は、ちょっと難しいはずの絵本創作にチャレンジ!

Dak Nongと第三回 084

なんと、2作もできてしまいました!ひとつは Bất Chước =ものまね、こどもたちがおかあさんやおとうさんの待園をしながら育ちます,Mặt Trời =太陽、月、自然への関心を物語風に)

Dak Nongと第三回 080

ほいくのお仕事をしながらなのに、1週間ず~っとがんばってくれました。

もう、くたくた~!

Dak Nongと第三回 106

でも、できた作品をMỉm Cười 幼稚園さんで実演。更に、Niềm Tinさんという障害児施設でも実演会!

(ホーチミンに全部で20の公的施設があるとのこと、この施設では80名の障害のあるこども・青少年が

生活しています)

大うけ!上の写真で黄色の服を着ている子たちが施設側、白い服の子が幼稚園です。こんなに

喜んでもらえるとは思っていませんでした。

やっぱり、絵本・紙芝居の力はすごいですね。

8月は、いつもとちがって、ベトナムのすごい田舎、DAK NONGというところに

チャリティにもいってきました。カンボジアとの国境沿いにあります。

Dak Nongと第三回 033  あるところからは、このトラクター(でかい!上に乗ってるのが私たち大人、雨がすごくて皆ビニール合羽をきてます)でないと進めない、すごい道を1時間半かけてようやく到着!

Dak Nongと第三回 054 本やノート、鉛筆、カバンなどの文具をみんな(こどもたち200人ぐらい)にチャリティ。

(履歴)

7月13日紙芝居2作目ができました!

Chú Cá Ngực Tacchan

7月14日にベトナム・ホーチミンの幼稚園The First Academy さんで親子80人ぐらいに早速楽しんでもらいました。

The First Academy 読み聞かせ2

4月から初めて早くも2作目!こんどはChú Cá Ngựa Tacchan(たつのおとしご たっちゃん、とでも訳したらよいのかしら?)です。

たつのおとしごは、お父さんのおなかの中であかちゃんが育つ!(しらなかった)

まだまだ小さいたっちゃんがふと自信を無くしたとき、おとうさんが言いました「たっちゃんは、おなかの中にいるときから、兄弟のだれよりもお歌が上手だったよ。ためしにうたってご覧!」・・

というお話、タツノオトシゴを選ぶこと、おとうさんがふつうはおかあさんが(というかおかあさんしかいえない)セリフをいうこと、絵の具やクレヨンでなく、色紙を張り付けて作り上げていく手法、みんなベトナムの保育士さんのアイデアです。

9月には、いよいよ、絵本作りに取り組みたいです。

それと、日本国内での読み聞かせ活動!

横浜には6000人以上のベトナムの方がいて、おこさんたちも多く学校に通っておられます。

せっかく紙芝居ができたので、このこどもたちにも見せてあげたいと思って、試行錯誤してます。

良いお知恵があれば、お貸しください!

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(前回までの投稿)

翻訳ではまだ足りない!

ベトナムのこどもたちの心におちる、よろこんでもらえる絵本や紙芝居をつくろう!

そのためには、子供たちをよく知る保育士さんたちと日本の作家さんが、こどもたちのために、自分たちの成長のために、言葉の壁を乗り越えようとがんばり、一生懸命話し合い、お互いの国を、文化を、思想を少しでもわかりあおうと心から努める、そして一緒に絵をかいて、汗をかいて、一から作り上げよう!

そして、できた作品をできるだけ多くのこどもたち、おかあさんたちに観てもらう!喜んでもらおう!

わたしたちのこの考え方に、独立行政法人国際交流基金アジアセンターも共感してくれました。

今年はその「アジア市民交流助成プログラム」として、ベトナム南部を中心に活動しています。

5月の活動で、さっそく一作目の紙芝居ができました。食育も、大好評。

☆ 保育士さんたちから、教育的な意味合いがでるものがいいという意見が多かったので、

みんなで考えて

「Tơ sẽ biến thành gì ?  ぼく何になっちゃうの?」

(ハノイ語では Tôi sẽ trở  thành gì ?̣  )

っていう作品ができました。

良いことをすると、王子様や王女様になります、悪いことをすると怪獣やおおかみになっちゃう

ぞっていう内容です。

☆ いろいろなことを私たちも学びました。

*作品の作り方の発想が我々には斬新!プロの日本人作家・保科さんにも参考になったようです。

*教育的な作品のほうが求められてる? わが子には立派な人になってほしい、優秀な人になって

ほしい! 豊かになってほしい! 南部の (そして多分ベトナム全国の)おかあさんたちの想い

が、保育士さんの意見となって表れてきました。

*なんか全然次元が違う話ですけど、少なくてもホーチミンでは、こどもたちにとってオオカミが

一番怖い動物でした。

*他にも、たくさんたくさん学びました。とても書ききれません!!

まだまだ、作品をつくっていきます。

みんなにもっと喜んでもらえる活動を、ホーチミンで、横浜で、どんどん展開していきます。

Yomikikase8

yomikikase 12

Yomikikase 5

Yomikikase 6   yomikikase 3

Yomikikase 1yomikiksase 9

yomikikase 14  yomikikase 15

Yomikiksase 6   おかあさんたちにも、大好評でした。

この活動をまずはベトナムの南部で広げていきますが、日本人ではせいぜいホーチミン市内の一部でしか展開できません。

広い活動の場を作ってくれるのがベトナムで12の道場を営むAishinakan/THIEN君であり、日本古武術の流れをくむ 雨宮家宗家(影武流合気体術宗家)雨宮宏樹さんです。

活動の主な仲間たち

ベトナム・ホーチミン スマイル幼稚園さん http://www.mamnonmimcuoi.com/ja/

絵本作家  保科 琢音 さん http://ehonsakka-hoshinatakuo.net/

管理栄養士 井上 素子 さん

古武術   影武流宗家 雨宮 宏樹さん http://keibu.sakura.ne.jp/wp/

ベトナム合気道 合心館  THIEN 道場長  FB  http://Aikido Aishinkan Vietnam

助成・支援 独立行政法人国際交流基金アジアセンター http://jfac.jp/

今年度の主なプログラム日程

5月13日~16日 ベトナム/ホーチミン市スマイル(Mỉm Cười)幼稚園さんと、絵本・紙芝居の

共作活動開始。

絵本・紙芝居 第二回実演会 (第一回目は昨年12月に実施済)

7月中      スマイル幼稚園、ベトナム合気道AISHINKANとの

絵本・紙芝居第三回実演会

10~11月   共作絵本・紙芝居完成 ホーチミン保育園合同読み聞かせ会

12月中     第一回 野外紙芝居実演会

昨年度の活動例

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09/27/2017

①今回は、先般のベトナム・スマイル保育園さんでの一コマ。

横浜の絵本作家・保科先生の絵本をおあずかりして読み聞かせを保育士さんに

お願いしました。こどもたちの顔を見てあげてください、かわいいでしょ。

こんどは先生も一緒に。

紙芝居なんかも計画中です。

そのうち、何冊かベトナム語に翻訳したいと思ってます。

②武道交流会

こちらも、鋭意続けています。

写真は、同じく幼稚園での演武。

他に結婚式での演武披露もさせてもらいました。

もちろん、ホーチミン七区で稽古もしっかりやりました!!

この秋には横浜でベトナムのTHIEN館長を迎えて交流会を開く予定です。

<以前の記事>

井上先生、ありがとうございました。

井上先生、ありがとうございました。

お昼だよ。

お昼だよ。

河野部長、ありがとうござしました。河野部長、ありがとうござしました。

スマイルさんのキッチン

スマイルさんのキッチン

①ベトナム国ホーチミン市の幼保育園に日本の絵本を寄贈(11月29~30日)

管理栄養士で絵本作家でもあられる井上先生とこどものとも社河野部長のご理解・ご厚意をいただき、

7種類の絵本30冊をホーチミン市内の幼保育園3つ(ベトナム人向、欧米人向、日本人向各一圓ずつ)と

ベトナム人向日本学校に寄贈しました。

絵本には全て英訳をつけました。

それと日本のおやつ、乳児用たまごぼーろ、かっぱえびせんなど。

日本の素晴らしい絵本に、子供たちも先生たちも本当に喜んでくれました。

②日本古武術との協業

日本古武術とベトナム武道団体との合同セミナー

大成功!来年5月に第二回目をやることになりました。

この報告は今度致します。

④武術セミナー!!

ちょっと報告が遅れました、すいません。

ホーチミンでの武術セミナー、初めての試みでしたが大好評。

参加者は、ベトナム人、カメルーン人、ボスニアヘルツェゴビナ人、

日本人(たまたまHCMへ出張中の方もご参加)。

参加者は皆合気道を愛し研鑽を惜しまない人たちばかりでしたが、一味

もふた味も異なる古武術の武技にびっくり!

稽古後の質問コーナーでは指導者たちからの質問があとからあとから続

き、一時間近くになりそうだったので打ち切らせていただいた次第。

次回を来年5月に開催するということで決定。

今回は50-60人ぐらいの参加者でしたが次回は100-150人を

期待しています。

Kobujyutsu(Keiburyuu) Seminarseminar-in-nov-4seminar-in-nov

理事長  馬場健太